Play 1 『Wearing it in the body』

 

  小さい頃はパジャマが好きだった

 

  おやすみの挨拶をしてドアを閉め  

  布団に入った時から始まる自分だけの時間

 

  そんな楽しみのためのオシャレみたいな感覚

 

  カワイイ色や肌触りだけでなく

  自分の部屋だけで着る特別感

 

  そんなものにあふれていて ワクワクしてて

  自分一人で着られるようになった瞬間は 今でも憶えている

 

  

  それから もう少し大きくなって

 

  友達の家に泊まりに行く様になっても

  

  とっておきのパジャマをバッグに入れるときは

  夜の世界への自分だけの秘密のドレスのような

  そんなワクワクを一緒にしのばせていた気がする

 

 

  だから テレビドラマや映画なんかで

  オトナのオンナノヒトが下着だけで寝ている姿を見るたび

 

  なんでそんなツマラナイコトをするんだろう?

 

  ・・・と、いつもいつも首をひねっていたんだっけ

 

 

  でも それから私も

  その時観た そういうものに出てくるオンナノヒト達と同じくらいになり

  ようやくその理由に納得することになる

  

  仕事が終わって 家に帰って

  仕事とかいろんなこととか 服と一緒に身に纏っていた物を脱ぎ捨てる

 

  何もない開放感の様な清々しさと共に 私は布団に入る

 

 

  でも それも自分だけの夜の時間 

  何一つ変わらない ずっと昔からの時間

 

  でも

  

  何かを身に纏う事でワクワクしていた私と

  何もかも脱ぎすてたくなる気持ちをかかえてる私

 

  どっちの望みも持って困ってる私がいる

  

 

  ううん、でも・・・きっと私だけじゃない

 

  そんな両方の気持ちを

  多分あなたも知っているから

  こうやって一緒に眠る事を選んだのかもしれないね

  

  何かを身に纏うかわりに 二人で寄り添い

  何も纏っていない体で あたなたの体温を感じる

 

 

  おやすみの時間は何も変わってはいない

 

  ただ ひとり が ふたり になっただけ

  でも ふたり で ひとり なんだなぁって

 

 

  今こうやって世の中で結構アリキタリな言葉をつぶやいて

  すぐ隣であなたに笑われている

 

  小さいときは想像できなかった様な そんな今も 

  悪くはないと思うんだ

 

 

 

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃ、おやすみ